海上ボーリング調査の現状報告・山口県への厳重抗議と調査許可の撤回要請について
本日14日(木)から中国電力(以下中電)が予定していた海上ボーリング調査は、
荒天が予想されるために本日の作業は事前に中止となりました。
8日(金)から昨日13日(水)にかけて、
中電側が当初予定していた準備作業に関しても、
祝島側の船が当該海域で漁に従事しているため、
調査船は当該海域に来ても
「調査をさせて頂きたい」
などと祝島側の船に対して依頼するに留まり、
断る回答を受けたのち、そのまま引き返している状況です。
10日(日)、11日(月)、12日(火)には、
中電側は当該海域に来る事自体を中止、もしくは最初から行なっていません。
従って、当初に中電側が発表した準備作業の予定期間内では、
当該海域での準備作業は本日14日の時点では、
「準備作業自体を全く行えていない状況」
です。
引き続き、皆様にご報告です。
今回の海上ボーリング調査と山口県側の許可に伴い11日(月)に、
当会並びに原発に反対する上関町民の会は、
山口県庁を訪れて村岡山口県知事に宛てた
「上関原発予定地の海上ボーリング調査許可に対する厳重な抗議と海上ボーリング調査許可の撤回の要請」
を行いました。
(文書画像)
https://bit.ly/2qSx0kM
(”地質調査の許可、撤回を県に要請” 共同通信 11.11)
今回の抗議と撤回要請に対しての内容と、
県側の回答は下記の書き起こしファイルもしくは下の画像をご参照下さい。
https://bit.ly/2XciRet
(pdfファイル)
残念ながら先月30日の申し入れ時と同様に、
当会が再三に渡り疑問を呈している
「国が原発の新設を想定していないのに、何故海上ボーリング調査を行うのか」、
「海上ボーリング調査に許可を出した法的根拠がどこにあるのか」、
「同調査を行うにあたって申請時に必要である利害関係人の同意や補償などの対象者から、
利害関係人である祝島側が当初から外されていたにも関らず、許可を出した根拠」
などについても県側は、
従来通りの回答なり、回答に窮して押し黙るなどといった状況であり、
何ら当会側が納得の出来る説明や回答は出来ずに終始していたのが現状です。
その際のやり取りに関しては、
下記のリンクに掲載されている音声ファイルをご参照下さい。
先月30日(水)に行った申し入れに続き、
今回の抗議と要請時にも、
熊本一規明治学院大名誉教授に同席して頂けました。
その際の音声ファイルやレジュメ、資料などを熊本名誉教授がホームページに掲載して下さっているので、
皆様もぜひ、ご覧下さい。
http://www.kumamoto84.sakura.ne.jp/
Kaminoseki/Kaminoseki.html
(リンク下部の"2019年11月11日〜2019年11月13日"部分に掲載されています)
先月30日の申し入れ時の対応と同様に、
ずさんな審査で安易に許可を出した当事者でありながら山口県と県知事は、
行政庁とその代表者としての責任や職務を放棄しているに等しいという事に、
何ら変化がないのが改めて浮き彫りになりました。
現時点では、
海上ボーリング調査は皆様のご支援ご協力もあり、
準備作業の開始予定当初から本日までの間には、
当初中電側が予定していたであろう作業は全く進んでいませんが、
予断を許さない状況には何ら変化はありません。
今回の海上ボーリング調査並びに上関原発計画そのものを止めるためには、
全国の皆様のご支援ご協力も不可欠です。
引き続き、全国の皆様のご支援ご協力を重ねて、よろしくお願い致します。
- 2019.11.14 Thursday
- 2019年 中国電力海上ボーリング調査関連
- 13:30
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- by 祝島島民の会